講演情報

[23p-13M-5]円偏光GHzバーストモードフェムト秒レーザーによるTi表面へのテトラポット様表面微細構造の形成

〇川端 祥太1,2、白 石1、小幡 孝太郎1、尾笹 一成1、宮地 悟代2、杉岡 幸次1 (1.理研 光量子、2.農工大)

キーワード:

フェムト秒レーザー,GHzバーストモード,レーザー誘起表面周期構造(LIPSS)

パルス間隔が数100 psの超高繰り返しフェムト秒(fs)レーザーパルス列で構成されるGHzバーストモードfsレーザーは、従来のfsレーザーパルスの照射方式(シングルパルスモード)と比較して、高品質・高効率・高速な材料加工への応用が期待されている。直線偏光のGHzバーストモードfsレーザー光をSiやTi表面に集光照射すると、直線偏光シングルパルスモードで形成される偏光方向に垂直な1次元のレーザー誘起表面周期構造(1D-LIPSS)に加えて、平行な方向にも周期性を有する新奇2次元LIPSS(2D-LIPSS)が形成されることを見出した。一方、円偏光シングルパルスモードfsレーザー光を固体表面に集光照射すると、ナノドット状のLIPSSを形成することがよく知られている。本研究では、円偏光GHzバーストモードfsレーザーをTi表面に照射することにより、新しい表面微細周期構造形成の可能性を検討した。