講演情報
[23p-1BB-7]単一金属有機構造体単結晶の電気特性評価手法の確立
〇(B)土屋 佑介1、荒井 朝陽1、大平 一路1、小関 海斗1、天野 健太郎1、鄭 雨萌1、木下 健太郎1 (1.東理大先進工)
キーワード:
インピーダンス,金属有機構造体,イオン液体
金属有機構造体(MOF)にイオン液体(IL)を充填したIL-MOFはILの難燃性や高イオン導電性といった優れた特徴を保持したままILを固体同様に扱える新たな固体電解質材料として期待されている. さらに, MOFの細孔サイズと同程度の分子サイズを持つILを選択することでILのアニオンの移動が制限され,リチウムイオンの輸率が向上するという報告もある. しかし, MOFの脆弱性及び電気特性評価に十分な大きさの単結晶の合成が困難であったことが単結晶による物性評価の妨げとなっていた. 近年, mmサイズの大型単結晶の合成, 及び, IL の導入による結晶硬度の向上が実現した. これらの事実に基づき, 本研究では, 単一の大型MOF単結晶にLi添加ILを充填したLi-IL-MOFの交流イン ピーダンス測定に初めて成功した.