講演情報

[23p-1BC-6]多重共鳴効果を有するTADF材料を含んだマイクロ共振器中における励起子ポラリトンリサイクリング過程

〇(PC)石井 智大1、Perez-Sanchez Juan B2、Yuen-Zhou Joel2、安達 千波矢3,4、畠山 琢次5、Kena-Cohen Stephane1 (1.モントリオール理工科大学、2.カリフォルニア大学サンディエゴ校、3.九大・OPERA、4.九大・I2CNER、5.京大・理学部)

キーワード:

励起子ポラリトン,有機微小共振器,熱活性遅延蛍光材料

有機マイクロ共振器中における励起子と光子の間の強結合状態ではlower ポラリトン(LP)とupper ポラリトン(UP)を形成するため、強結合下では分子の励起状態を制御できる可能性がある。本研究では、多重共鳴効果を有する熱活性遅延蛍光材料を含んだマイクロ共振器に着眼し、その励起子ポラリトン状態における蛍光寿命と遅延寿命のダイナミクスを議論した。その結果、ポラリトンリサイクリング過程がその動力学に重要な役割を果たすことを明らかにした。当日は実験結果の詳細について議論する。