講演情報
[24p-12G-4]侵入型陽イオン拡散現象を利用した室温転移Ca2RuO4薄膜の作製
〇福地 厚1、片瀬 貴義2、神谷 利夫2 (1.北大院情報、2.東工大元素セ)
キーワード:
エピタキシャル成長,Ruddlesden–Popper酸化物,金属絶縁体転移
Ruddlesden–Popper型酸化物Ca2RuO4の固相エピタキシャル成長において、Ca2RuO4多結晶粉末を用いた粉末埋め焼き法を用いる事で、従来知られていなかった侵入型の陽イオン拡散が格子内に発生し、薄膜内のRu欠損濃度の顕著な低減が可能となる事を観測した。得られたCa2RuO4/LaAlO3 (001)薄膜の電気特性評価では、電流誘起金属絶縁体転移現象の室温条件での観測が達成された。