講演情報

[24p-1BC-17]サーモサリエント効果: tert-ブチル基置換アントラセン結晶のジャンピング挙動

〇樋野 優人1、松尾 匠1、是永 大樹2、関 朋宏2、林 正太郎1 (1.高知工大、2.静岡大)

キーワード:

熱膨張,相転移,サリエント効果

多くの材料は、温度が上昇することで膨張する傾向を示す。その熱膨張メカニズムは広い温度域で緩やかな熱膨張を示す場合と狭い温度域で巨大な熱膨張を示す場合に大別される。有機分子結晶の熱膨張性は緻密で秩序ある充填構造から興味が持たれるが、加熱・冷却により結晶形状を自在に制御できる系は少ない。本発表では、温度変化により狭い温度域で巨大な熱膨張を示すアントラセン結晶について述べる。