講演情報
[24p-P05-14]層状強誘電体WTe2の低振動数ラマンピークの観測
〇根間 裕史1、藤井 康裕1、大石 栄一1、是枝 聡肇1 (1.立命館大理工)
キーワード:
強誘電,ラマン分光,遷移金属ダイカルコゲナイド
層状物質のWTe2は,巨大磁気抵抗効果,圧力誘起超伝導だけでなく,強誘電性を示す物質としても注目を集めている.WTe2の強誘電性は,原子層薄膜でもバルクでも確認されていて大変興味深い.本研究では,バルクWTe2で現れるフォノンをラマン分光で5cm-1程度の低振動数領域まで調べ,約9 cm-1で新たなラマンピーク(A1)を観測した.さらに,このピークのラマン強度の角度依存性から,複素ラマンテンソル成分に関する情報を取得できた.