講演情報
[24p-P07-9]べき乗則で解釈されるスペクトルの自動解析法
〇柳生 進二郎1、吉武 道子1、長田 貴弘1 (1.NIMS)
キーワード:
べき乗則,自動解析
材料の高機能化と測定装置の自動化により、大量のスペクトルが生成されている。これらのスペクトルから有益な情報や特徴を高速で抽出するスペクトル解析の自動化が重要になっている。べき乗則に従うスペクトル(特徴パラメータはべき乗数と閾値)の自動解析を行うための方法を提案する。べき乗数の事前情報が与えられている場合には、1/n-Power Plot法を用いて閾値を自動解析することができる。べき乗数の事前情報がない場合には、Shift-Log-Log Plot法を用いてべき乗数と閾値を自動解析することができる。この方法は、べき乗則に従うスペクトルを閾値とバックグラウンドを考慮に入れた両対数プロットで、プロットデータが1次関数となる。この直線の傾きからべき乗数を求めることができる。これらの方法により、大量のスペクトルから有益な情報や特徴を高速で抽出することが可能になる。