講演情報

[25a-1BC-6]熱刺激電流測定による双極子緩和時間を用いたP(VDF-TrFE)摩擦発電素子の出力電力検討

〇岡本 裕介1、田口 大1、間中 孝彰1 (1.東工大)

キーワード:

摩擦発電,熱刺激電流,P(VDF-TrFE)

摩擦発電の分子的発電起源として,双極子の回転による発電が議論されている.我々は,配向した永久双極子が脱分極する過程で外部負荷に電力を供給する発電モデルを提案した.このモデルでは材料の双極子緩和時間τで発電性能が決まる(電流源Is=P0A/τ,内部コンダクタンスGi=Cs/τ,P0:初期分極,A:電極面積,Cs:静電容量).本発表では永久双極子をもつP(VDF-TrFE)のτを熱刺激電流(TSC)により評価し,I-V特性の出力電力を検討した結果を報告する.