講演情報

[25a-P01-13]不定比性酸化物NiO(111)/Pyの交換バイアス効果

〇(B)大沼 樹生1、柳原 英人1 (1.筑波大)

キーワード:

反強磁性体,交換バイアス効果,ニッケル酸化物

NiO は岩塩型結晶構造を持つ典型的な反強磁性体であり、ネール温度は 525K と高いこと から反強磁性スピントロニクス材料として有望な物質である。反強磁性体/ 強磁性体の界面では、界面交換結合による交換磁気異方性(交換バイアス効果)が生じるが、NiO についてはこれまで (100) 面や多結晶薄膜を用いた研究が多くなされてきた一方、(111) 面を 界面とする研究は少ない。そこで本研究では、成膜時の酸素流量を変えることで Ni:O 比を変化させた NiO(111) について、その交換バイアス効果の評価を行った。