講演情報

[25p-12M-9]コンプトン散乱を用いたリチウムイオン電池の劣化状態の非破壊検査法の開発

〇譚 境良1、星 和志1、鈴木 宏輔1、櫻井 浩1 (1.群馬大)

キーワード:

コンプトン散乱,リチウムイオン電池,非破壊

高エネルギーX線のコンプトン散乱法を用いて、円筒型リチウムイオン電池(LIB)の非破壊測定を行い、LIBの高温での劣化メカニズムを解明する目的で研究を実施。SPring-8のBL08Wでの実験では、満充電LIBの電極層内のリチウム量を測定し、110℃での加熱により負極のリチウム減少、正極の増加が確認された。Li量をSOCに換算して比較すると解体分析の結果とほぼ一致していた。さらに、80℃で保存した電池では高温での劣化が示唆され、負極形状の崩れが検出された。