(一社)日本家政学会第77回大会開催のご挨拶

(一社)日本家政学会第77回大会
 実行委員長 杉山 久仁子 
 (横浜国立大学教育学部教授) 


 日本家政学会第77回大会の開催にあたり,ご挨拶を申し上げます.

 本大会は関東支部が担当し,横浜国立大学を会場に,対面で開催させていただきます.

 大会のテーマは,「ウェルビーイングと家政学-誰一人取り残されない共生社会をめざして-」です.日本家政学会では,2023年2月に「日本家政学会のSDGsポジション・ステイトメント」を公表しました.その中で、家政学は、「生活者を社会の変革主体と捉え,SDGsのすべての目標に大きく寄与しながら,引き続き,生活の質の向上,人間の開発,ひいては人類のウェルビーイングの向上に貢献する」と宣言しています.

 そこで、シンポジウムでは,家政学の中心課題としてウェルビーイングの実現を位置づけ,多様性と包摂という視点から高等教育の在り方について考えるとともに,家政学の専門性を生かした社会貢献への可能性について考えます.また,一般公開講演会では,横浜国立大学と(独)都市再生機構,区役所との連携で行われている異世代居住の取組についてご紹介し,異世代交流の意味について考えたいと思います.

 また,200件を超える研究発表をはじめ,若手の会や部会・委員会による企画が行われます.さらに,たくさんの企業・団体の皆様からの協力を得て,ランチョンセミナーや企業展示などの準備を進めております.今回は,大会2日目(土曜日)のシンポジウムが終了した後,キャンパス内の食堂で軽食付きの情報交換会を開催することにしました.気軽にご参加いただき,多くの方々と交流を深めていただければと思います.

 最後になりましたが,皆様のご研究ならびに家政学の発展を願い,本大会が有意義なものになりますよう,実行委員一同,力を合わせて臨みたいと思います.

 多くの皆様のお越しをお待ちしております.

(令和7年3月)