シンポジウム


 第77回大会のシンポジウムは,「ウェルビーイングと家政学―誰一人取り残されない共生社会をめざして―」をテーマに掲げ,5月31日(土)午後に実施します.
 少子・高齢化が進展し, 人生100年時代と言われる今日, 私たちはいまだかつて直面したことのない社会の到来を迎えようとしています.地球環境問題は世界共通の喫緊の課題となり, 持続可能な社会の構築に向けて, 社会システムの見直しとともに, 一人ひとりの生活者の意識や行動の変容が求められています.様々な文化や価値観が共存し多様な特性を持つ人々が共生する社会で, すべての人にとっての「よりよい生活」が保障される未来に向けて、家政学はどのような役割を担えるのでしょうか.
 第一部の基調講演においては,日本で初めて女子大学でトランスジェンダー学生を受け入れるに至った背景をお話いただくとともに, ウェルビーイングの観点から, 今後の高等教育機関のあり方及び家政学の将来展望に関する提言をいただきます. 

 第二部では, 家政学の分野に足場を置いて, 研究成果をもとに生活者のウェルビーイングに寄与する取組をご紹介いただきます.

 本シンポジウムによって,ウェルビーイングの向上を目指した家政学の未来を皆様とともに考えていきたいと思います.是非ご参加ください.
 

シンポジウム 5月31日(土)15:00~17:10

テーマ:ウェルビーイングと家政学―誰一人取り残されない共生社会をめざして―

第1部 基調講演
テーマ:高等教育における多様性の包摂とウェルビーイング
講 師:お茶の水女子大学名誉教授 前・学長/現ビューティ・ウェルネス専門職大学学長
    室伏 きみ子 氏
 
第2部 パネルディスカッション
テーマ:ウェルビーイングに資する家政学の社会貢献
 ①『女性の健康』に着目したジェンダード・イノベーション
  パネリスト:昭和女子大学教授 小川 睦美 氏
 ②すべての人に『着る』楽しみを―ファッションとウェルビーイング
  パネリスト:金城学院大学教授 平林 由果 氏
 ③ウェルビーイングを実現する調理の役割 ―消費者調査による検証―
  パネリスト:味の素株式会社 三宅 裕子 氏
 
 コーディネーター:横浜国立大学教授 堀内 かおる 氏