講演情報

[1-37]越水破壊のメカニックスを考慮したため池堤体の越水保護工

小林 龍平2、小林 秀一2、板垣 知也2、高橋 直哉3、青木 勇武3、小林 千佳子3、*森井 俊廣1 (1. 新潟大学名誉教授、2. (株)水倉組、3. 東網工業(株))

キーワード:

ため池堤体、越水保護工、越水破壊、ガビオン、不織布マット、水理せん断応力、土の限界せん断応力

豪雨時のため池の決壊は,浸透破壊,すべり破壊,越水破壊が単独にまたは複合して起きるとされている。越水保護工は,このうち越水破壊が生じないようため池堤体を保護するものであり,実効性あるものにするには,越水破壊に至る初期段階の堤体損傷のメカニックスを知る必要がある。浸透流解析と応力変形解析に基づき越水損傷を引き起こしうる物理要因を明らかにし,細粒土を用いた傾斜水路実験により対応策の有効性を検証した。