講演情報
[3-39]ミトコンドリアDNA D-loop分析による多摩川水系におけるアブラハヤの在来・外来系統の分布と割合
*西田 一也1,2、小出水 規行3、皆川 明子2、森 淳4、渡部 恵司3、竹村 武士3 (1. 国立環境研究所 琵琶湖分室、2. 滋賀県立大学、3. 農研機構 農村工学研究部門、4. 北里大学)
キーワード:
アブラハヤ、多摩川水系、ミトコンドリアDNA、移殖
多摩川水系に生息するアブラハヤのmtDNA D-loopを分析し,在来・外来系統の分布や割合を把握した.在来系統のハプロタイプは上流域において出現し,また,アユの放流場となっておらず,下流との間に落差のある小規模な支流でその割合が高かった.一方,外来系統のハプロタイプは1地点を除く全ての地点において確認され,琵琶湖水系産アユの放流場となる本流や規模の大きい支流において極めて高い割合を示した.