講演情報

[3-48]アイスハーバー型魚道におけるカジカ大卵型の隔壁遡上特性

*伊藤 和磨1、矢田谷 健一2、成田 朝登3、丸居 篤2、東 信行2 (1. 弘前大学大学院農学生命科学研究科、2. 弘前大学農学生命科学部、3. 青森県庁)

キーワード:

カジカ、遡上特性、アイスハーバー型魚道

魚道の機能向上を考究していく上で,魚道内における遡上魚の行動特性を理解することが重要である.本研究では,青森県内の既設アイスハーバー型魚道において現地調査を行い,カジカ大卵型の隔壁遡上特性を調べた.この結果,本魚種は,静穏域や隅角部を選好し,僅かな凹凸等を利用することが明らかになり,流速が速い流れ場において,局所的な減勢空間を創出することがカジカ属の遡上を容易にする可能性を示した.