講演情報

[7-4]メタン発酵消化液の土中施用が施肥後の土中窒素動態と作物収量に及ぼす影響―水稲およびダイズを対象として―

*折立 文子1、松崎 守夫2、中村 真人1、藤田 睦1 (1. 農研機構農村工学研究部門、2. 農研機構中日本農業研究センター)

キーワード:

資源循環、土中施用、窒素動態

土中施用法はアンモニア揮散を抑制し,多量施用を可能とするメタン発酵消化液の液肥利用技術である.本研究では,水稲とダイズを対象に消化液の土中施用を行い,施肥後の窒素動態と作物収量を調査した.その結果,水稲試験土壌では土中施用をした場合に表面施用の場合と比較して土中窒素が長く保持されるとともに,収量や子実窒素吸収量が高い傾向が確認された.一方,ダイズでは土中施用の優位性が確認されなかった.