講演情報
[8-17]森林の融雪遅延機能の評価について
*藤原 洋一1、高瀬 恵次1、平田 智道2、伊藤 優子3、小倉 晃4 (1. 石川県立大学、2. 寒地土木研究所、3. 森林総合研究所、4. 石川県農林総合研究センター)
キーワード:
積雪・融雪、水資源、森林、シミュレーション、気候変動
森林内外の消雪日の差(ΔSDD)に着目して、消雪日のメタ解析、モデルによる融雪解析を行った。その結果、冬期平均気温が低いほど林内の雪が林外よりも長く残り、日本ではΔSDDがプラスにもマイナスにもなり得ることが分かった。モデルのシミュレーションから、冬期平均気温が低い地帯では、林内の雪が林外よりも長く残る(貯雪機能を有する)が、気候変動により気温が高くなると森林の貯雪機能が低下することが示された。