講演情報
[8-19]水稲生産における適応行動の潜在的障壁:ソフトな適応限界を予測する枠組み
*髙田 亜沙里1、吉田 武郎1、石郷岡 康史2、丸山 篤志2、工藤 亮治3 (1. 農研機構 農村工学研究部門、2. 農研機構 農業環境研究部門、3. 岡山大学大学院環境生命科学研究科)
キーワード:
気候変動、適応の限界、水循環モデル、水稲生育モデル、渇水、高温障害
気候変動に対して有効な適応策でも,社会に内在する制約が障壁となってその実施が難しくなる場合がある.このような状況をIPCC第6次評価報告書ではソフトな適応限界と呼んでいる.本報告では,Takada et al.(2024)が提案した日本の水稲生産におけるソフトな適応限界を予測する枠組みの詳細を紹介する.また,2023年夏に信濃川流域で生じた水稲品質に対する被害の状況をその枠組みに基づいて解釈する.