講演情報
[9-5]洪水軽減効果が見込めるため池の事前放流による河川ピーク流量低減効果
*髙野 陽平1,3、吉川 夏樹2、中村 友和1、宮津 進2、田中丸 治哉4 (1. 新潟大学大学院自然科学研究科、2. 新潟大学自然科学系、3. 株式会社ナルサワコンサルタント、4. 神戸大学農学研究科)
キーワード:
流域治水、ため池事前放流、内水氾濫解析モデル、河川ピーク流量低減率
先行研究で提案されている簡易推定法で抽出された,「洪水軽減効果の見込めるため池」のみを対象に,事前放流を実施した場合の河川ピーク流量低減率を流域スケールのシミュレーションモデルで評価した.その結果,抽出された流域内ため池の約1割のみで事前放流を行うことで,全ため池で実施した場合に得られる河川ピーク流量低減率の約50%の効果が期待できることが明らかとなった.このことから,簡易推定法の有効性を示した.