講演情報

[9-33]肥培灌漑施設におけるふん尿スラリー温度と硫化水素濃度の推移

*中山 博敬1、酒井 美樹1 (1. 国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所)

キーワード:

肥培灌漑、硫化水素、曝気

肥培灌漑施設では硫化水素が発生し、コンクリート等の腐食の原因となる。本報告では、肥培灌漑施設において2年間継続調査したふん尿スラリー温度と硫化水素濃度の推移について述べる。曝気している調整槽液温は、好気性発酵の発酵熱によって厳冬期でも概ね30度以上で推移し、良好な好気性発酵が維持されていた。年間を通して良好な好気性発酵を維持することで、硫化水素濃度を概ね50ppm以下に抑制できることが示唆された。