講演情報

[S-37]背水現象を利用した水田地帯への積極的洪水導水の検討

*豊田 理紗1、乃田 啓吾2、吉田 貢士3、吉見 和紘4、手計 太一5 (1. 岐阜大学大学院自然科学技術研究科、2. 東京大学大学院農学生命科学研究科、3. 東京大学大学院新領域創成科学研究科、4. 富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科、5. 中央大学理工学部)

キーワード:

流域治水、洪水導水

気候変動の影響により、全国各地で豪雨による水災害が激甚化している。本研究では、背水を用いた水田地帯への洪水導水を流域治水の新たな施策として提案するため、背水による内水氾濫が起こるとされる地域での水田の水位観測を行った。2023年最大の降雨イベントにおいて、排水路を溢水し水田に流入する内水氾濫が発生。観測できた水位波形は、降雨のみを考慮した計算水位と異なっており、洪水導水を表現したデータといえる。