講演情報

[パネルディスカッション4]医療DXの進展による医療スタッフの役割変化について

竹内 航平 (日本光電工業㈱ソリューション事業統括部事業推進部CX企画課)
第8次医療計画では2025年以降の人材確保が課題となり,医療機器の共同利用や災害時の医療提供体制,ICTを用いた稼働状況の見える化などに取り組むよう推奨されている.実際に医療機関では様々な機器やシステムの導入が進められてきた.しかし適切な管理に繋げられていない現状もあり,点在する医療機器の情報収集やデータ整備に必要な人的リソースが不足しているという背景がある.そこで当社は医療機器管理の効率化を図るためにMD Linkageポータルサービスをリリースした.MD Linkageポータルサービスは生体情報モニタや人工呼吸器の保守情報をクラウドで収集し,場所を選ばず機器の稼働状況などを提供する.医療現場の業務効率の改善や医療安全,医療の質向上への貢献を期待しており,現在も改良開発を進めている.本講演では今後の展望について3段階のDXフェーズにおきかえて述べるとともに,普及や発展に向けた課題について議論したい.