講演情報

[学校保健体育-B-06]幼児を対象としたサッカーキッズプログラムにおけるメニューごとの身体活動量について(発)

*廣木 武士1,2、黒川 優介2、鈴木 宏哉2 (1. 横浜YMCAスポーツ専門学校、2. 順天堂大学)
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幼児期の身体活動について、中高強度身体活動(MVPA)を含む身体活動と多様な基本動作を行うことが重要である。これらを経験するプログラムとして、日本サッカー協会が推奨するサッカーキッズプログラム(以下、SKP)がある。SKPのプログラムにおいては、量的(MVPAの発現量)、また、質的(基本動作の発現)に分析を行ないSKPの特徴を明らかにした報告がある。本研究では、実施されているメニューの活度強度および基本動作の観点から各メニューをプロファイルし、SKP遊びmapを作成することを念頭に、事例的に実際にSKPを行った際に用いたメニューの活動強度に着目し分析を行うこととした。本研究の目的は、SKPで実施したメニューごとの活動強度の特徴について明らかにすることである。対象は、年長児12名(男児6名、女児6名)で、ロングパイル人工芝のサッカー場を縦約30 m、横約25 mに区切りSKPを実施した。SKPの内容は鬼ごっこ、ボール投げ上げ・キャッチ、リレー、サーキット、動き作り、ゲーム(4分程度を3回実施)とした。活動強度は身体活動量計を用いて計測し、幼児用のMETs に変換したうえで、3 METs 以上をMVPA とし、各メニューの活動強度(平均、最大値、最小値)、メニュー実施時間に占めるMVPAの割合を算出した。その結果、平均MVPAが最も高かったメニューは鬼ごっこ(4.1±0.7 METs)で次にゲーム(4.0±0.5 METs)であった。それぞれの最大MVPAの平均は、鬼ごっこが8.7±1.7 METs、ゲームが7.7±2.1 METsであった。メニュー実施時間に占めるMVPAの割合は、ゲームが71.3%であった。本結果から、今回実施したメニューでは、ゲームでは最大MVPAでは他のメニューよりも低値である一方、MVPAの占める割合が多く、MVPAの確保ができるメニューであることが示唆された。

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