講演情報
[健康福祉-B-01]高校までの運動部活動・スポーツクラブの活動経験がPhysical Literacyの身体的領域に及ぼす影響(発,測)
*小坪 朋夏1、春日 晃章2 (1. 岐阜大学大学院、2. 岐阜大学)
本研究は,高校までの運動部活動・スポーツクラブ(SC)の活動経験がPhysical Literacy (PL)の身体的領域に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.
対象は,G県の公立高等学校に通う男子407名,女子303名とした.PLの測定は,日本版PL評価法を使用した.質問紙は,身体的領域13項目で構成され,5件法で回答を得,得点化した.運動部活動・SCの活動経験は,中学及び高校の部活動・クラブ活動について,個人競技,集団競技,芸術,無所属で回答を得,中学・高校ともに個人競技の群を「個人群」,集団競技の群を「集団群」,芸術及び無所属の群を「非運動部群」の3群に区分し分析に用いた.本研究では,中学・高校期に異なる種類の部活動に所属している生徒は対象から除いた.性別及び運動部活動・SCの活動経験の違いによるPLの差を検討するため,対応のない二要因分散分析を適用した.また,有意な主効果が認められた場合には,多重比較検定を行うとともに効果量を算出した.
分析の結果,全身持久力,スピードに関する設問において有意な交互作用が認められた.多重比較検定の結果,両設問とも,男子では,個人群が非運動部群より,集団群が個人群,非運動部群より有意に高かった.女子では,個人群,集団群が非運動部群より有意に高かった.集団群では,男子が女子より有意に高かった.運動部活動・SCに関して,身体的なリズム感に関する設問以外の設問において有意な主効果が認められた.多重比較検定の結果,おおよそ全ての設問において,個人群,集団群が非運動部群より有意に高かった.また,6項目において,集団群が個人群より有意に高かった.中高生期に継続して運動部活動・SCに所属している生徒は,そうでない生徒よりも高い身体能力を有すると推測され,競技に求められる運動能力によって,得意とする体力特性に違いがあると考えられる.
対象は,G県の公立高等学校に通う男子407名,女子303名とした.PLの測定は,日本版PL評価法を使用した.質問紙は,身体的領域13項目で構成され,5件法で回答を得,得点化した.運動部活動・SCの活動経験は,中学及び高校の部活動・クラブ活動について,個人競技,集団競技,芸術,無所属で回答を得,中学・高校ともに個人競技の群を「個人群」,集団競技の群を「集団群」,芸術及び無所属の群を「非運動部群」の3群に区分し分析に用いた.本研究では,中学・高校期に異なる種類の部活動に所属している生徒は対象から除いた.性別及び運動部活動・SCの活動経験の違いによるPLの差を検討するため,対応のない二要因分散分析を適用した.また,有意な主効果が認められた場合には,多重比較検定を行うとともに効果量を算出した.
分析の結果,全身持久力,スピードに関する設問において有意な交互作用が認められた.多重比較検定の結果,両設問とも,男子では,個人群が非運動部群より,集団群が個人群,非運動部群より有意に高かった.女子では,個人群,集団群が非運動部群より有意に高かった.集団群では,男子が女子より有意に高かった.運動部活動・SCに関して,身体的なリズム感に関する設問以外の設問において有意な主効果が認められた.多重比較検定の結果,おおよそ全ての設問において,個人群,集団群が非運動部群より有意に高かった.また,6項目において,集団群が個人群より有意に高かった.中高生期に継続して運動部活動・SCに所属している生徒は,そうでない生徒よりも高い身体能力を有すると推測され,競技に求められる運動能力によって,得意とする体力特性に違いがあると考えられる.
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