講演情報
[生涯スポーツ-A-02]鶴ヶ島モデル「チームつるがしま」の初年度評価②(経)
*江向 真理子1、小野里 真弓2、水上 雅子3 (1. 鶴ヶ島市スポーツ少年団、2. 尚美学園大学、3. 杉野服飾大学)
令和6年4月に「埼玉県地域クラブ活動推進計画」が発表され、鶴ヶ島市では教育委員会生涯学習スポーツ課を中心に「地域クラブ化支援モデル事業」を立ち上げた。この事業は、行政機関、学校や保護者に加えて、スポーツ少年団や地域クラブ、地域コミュニティ、県内の企業や高校、大学などが協力し活動することを目標としている。子ども達の心身の成長と可能性を伸ばし、スポーツ活動を充実させ、支える人達の喜びややりがい、生きがいにつなげ、市の新しいまちづくりにつなげることをコンセプトとし、鶴ヶ島市の環境、規模、地域特性などを生かした組織・運営体制、指導体制づくりを目指していることが特徴である。初年度は種目をバスケットボールとし、令和6年12月の土日の通常の部活動の活動時間帯で、1回3時間男女それぞれ4回実施された。市内全中学校バスケットボール部の1,2年生を対象に募集し男子61%(37名)女子83%(44名)から参加の申し込みがあった。場所は市内の中学校体育館で各回を持ち周りで行われた。本研究では、「チームつるがしま」に参加した生徒(事業実施前後)及びその保護者(事業後)を対象に行った調査の結果から、特に自由記述での回答に対しテキストマイニングを用いて分析し、活動内容の効果や成果を検証した。その結果、生徒の活動に対する評価については「できる」「楽しい」などの肯定的な言葉が多く出現しており、継続希望の理由として「向上」「学ぶ」など、技術や知識を身に着けたいという意欲的な言葉が出現していた。また、「話せる」「他校」などの他者との関わりやコミュニケーションに関する言葉が多いことも確認された。保護者や指導者からは、運営や環境についての問題点、行政機関での調整の問題などの意見が挙げられた。今後の取り組みに向けての新たな視点や重要な課題を活用し、今後のマネジメントシステムを改善・向上させることが重要であると考える。
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