講演情報
[競技スポーツ-A-02]EMSを用いた視覚改善機器の効果(心,発,コ)大学柔道部員を対象とした研究
*小林 咲里亜1、青木 大1、天野 勝弘2 (1. 帝京科学大学、2. スポーツパフォーマンスデザイン)
本文 私たちの生活において視力は重要であるが日本人の眼鏡等使用率は57%に及ぶ。スポーツ競技でも視力は重要な要素であるが、なんらかの視力矯正手段を用いている選手の割合は35%に及んでいる(コンタクトが最も多い:約32%)。そこで本研究では、水晶体を調整する毛様体筋にEMS技術を用いて刺激を与えることで視力を改善させる装置の視力改善効果について検証した。使用した機器はアイトレ(It’s wonderful社)であった(以後IT)。被検者には座位にてIT刺激を15分間行った。刺激強度は耐えうる刺激のやや手間であり、決定は被検者に委ねた。IT前後で静的視力、フリッカー検査、動体視力検査を実施した。動体視力は複数物体追跡システム(MOT)により評価した。視力については測定後1週間の継続検査も実施した。被検者は大学柔道部員17名(男子13、女子4)であった。視力はIT前は右目0.34±0.27、左目0.32±0.21であった。IT後は右目0.40±0.28、左目0.35±0.20であり、左目で有意に改善していた。フリッカー値はIT前は34.1±3.4であった。IT後は37.6±3.4であり有意に向上していた。動体視力はIT前は308±22であった。IT後は332±45であったが有意な向上ではなかった。ITの効果持続性を検討するため施術後2日ごとに8日目まで視力検査を実施した。その結果、右目はIT前0.34±0.27、IT後0.40±0.28、8日後0.39±0.29であった。左目はIT前0.32±0.21、IT後0.35±0.20、8日後0.36±0.25であり、効果の持続傾向が認められた。以上のことからITは、競技者の視力向上に効果が期待できると考えられる。
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