講演情報

[学校保健体育-A-04]クラウチングスタート直後の地面を押す意識が中間疾走局面に与える影響の検討(教)中学校2年生短距離走の体育授業を対象として

*斉藤 雅記1 (1. 山口大学教育学部)
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本研究では中学校2年生の陸上競技短距離走の授業を対象とし、全5時間(内、測定2時間)の単元で、正しいクラウチングスタートの行い方を学習し、地面をしっかり押し力を伝えることを中心にクラウチングスタートの局面から加速局面までの指導を実施した。本研究の目的はクラウチングスタートとその直後の地面をしっかり押し力を伝える指導が中間疾走に与える影響を明らかにすることである。本研究の成果を明らかにするために、単元前後で実施した50m走の疾走能力の変化を検討することとした。検討する内容は、50m走タイムと疾走動作、調査紙調査によるクラウチングスタートの意識ポイントである。 
 一般的に短距離走を扱う体育の授業では疾走動作の変容を目指した指導を行い、タイムの向上を目指す授業が多くみられる。また、各局面を扱う場合はその局面ごとの動作に着目した指導を行うことが多い。本研究では、動作指導ではなく、短距離走全体に共通して求められる力を地面に伝えることを指導している。地面に力を伝えることが疾走全体にどのような影響を与えるのかを明らかにすることは、学校体育の指導において精一杯全力を出して結果もでる短距離授業を実現するための新しい視点を与えると考えている。

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