講演情報

[競技スポーツ-A-15]世界男子ハンドボール競技のセットディフェンスにおけるスクリーンプレーに対する有効なディフェンスプレー(コ)

*宮代 花菜1 (1. 筑波大学大学院)
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ハンドボール競技におけるスクリーンプレーは,ディフェンダーの進路を身体で遮断するピヴォットプレーヤー(スクリナー)と,それを利用するプレーヤー(ユーザー)によって行われる代表的なグループ戦術である。このスクリーンプレーは,ディフェンスの連携を崩し,ユーザーが空間的に優位な状況を得ることや数的有利の状況を作ること,さらにはスクリナー自らがフリーとなり得点機会を創出することを目的としている。先行研究において,スクリーンプレーはセットアタックにおいて得点機会を創出する効果的なプレーである可能性が示唆されていることから,セットディフェンスにおいて失点を防ぐためには,スクリーンプレーに対する効果的なディフェンスプレーを行うことが重要である。
本研究の目的は,世界トップレベルの男子ハンドボール競技を対象に,セットディフェンスにおけるスクリーンプレーに対する有効なディフェンスプレーの特徴を明らかにし,そこで得られたスクリーンプレーに対する個人およびグループ戦術力向上のための有効な知見を,コーチングの実践現場に提供することである。
方法は,記述的ゲームパフォーマンス分析を用いる。分析対象シーンは,セットアタックにおいてスクリナーがディフェンダーの進路を遮断し,ユーザーがそのスクリーンを利用して均衡を打破しようとする試みに対し,ディフェンダーが阻止を試みたプレーである。そのプレーのプロセスを,ユーザーのプレー局面とスクリナーのプレー局面にモデル化した。それぞれの局面におけるユーザーディフェンダーとスクリーンディフェンダー2名のディフェンスプレーを詳細に分析するための項目を設定した。
現在,データ収集中であり,発表時には最新の結果とそれに基づいた考察を報告する予定である。

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