講演情報
[競技スポーツ-B-08]中央競技団体におけるアスリート育成パスウェイモデルの活用実態に関する研究(経,コ)
*山下 修平1,2、萩原 正大1,2、小野寺 峻一1,2、山口 真未1,2、友利 杏奈1,2、白井 克佳1,2 (1. 日本スポーツ振興センターハイパフォーマンススポーツセンター、2. 国立スポーツ科学センター)
国際競技力向上に関する施策において、中央競技団体(以下、NF)は、アスリート育成パスウェイの構築が求められている。競技ごとのアスリート育成パスウェイ(競技別パスウェイモデル)の整備は、NF における競技の普及とアスリートの発掘・育成・強化の取組を大局的に捉え、アスリート育成パスウェイに関わる関係者の経験・情報を体系的に可視化・言語化する上で有効であることが明らかとなっている。また、競技別パスウェイモデルの構築とその構築過程は、アスリート育成パスウェイの全体指針が可視化されアスリートとその関係者に共有できることが示唆されている。ハイパフォーマンススポーツセンター(以下、HPSC)では、競技別パスウェイモデルの構築を支援するためのワークショップ(以下、ワークショップ)が開催され、これまでに47団体の競技別パスウェイモデルが構築されている。競技別パスウェイモデルの構築が多くのNFで進む中、NFには、その共有と活用の在り方が問われる。過去には、スポーツ振興基本計画に基づき、NFが策定した競技者育成プログラムを全国各地へ展開しようとした事例において、その共有と活用が困難であったことが指摘されている。したがって、競技別パスウェイモデルを競技関係者間で共有し、活用する際にも、同様の課題が存在する可能性があり、その対応策を検討しておく必要があると考えられる。そこで本研究では、NFが策定した競技別パスウェイモデルをどのように競技関係者間で共有及び活用されるか、その計画と実態を明らかにすることで、より効果的・効率的な共有及び活用の支援策を検討する。本発表では、令和6年度にHPSCによるワークショップで策定された競技別パスウェイモデルの共有及び活用に関する調査結果を報告する。
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