講演情報
[11教-口-08]保健体育科教員の授業づくりに関する事例的検討授業実践の経験の有無に着目して
*石井 郁1、中川 麻衣子2、米谷 正造2 (1. 川崎医療福祉大学大学院、2. 川崎医療福祉大学)
本研究の目的は、中学校・高等学校の保健体育科教員を対象とした調査により、保健体育科教員の授業づくりの実態と課題を整理することである。学校教育における保健体育科は、実生活で必要とされる知識や技能の習得と、自他の課題に立ち向かう力を養うことが求められている(三浦,2021)。しかし、小島(2020)は、取り扱う運動領域によって授業実践に難しさを感じている教員がいることを報告している。また、石川・村上(2021)は、バスケットボールの授業を初めて取り扱う教員が個人技能の指導に悩みを感じていることを報告している。これらより、本研究では、授業実践の経験がない運動種目を取り扱う際の授業づくりに関する課題を整理する。
本研究では、中学校・高等学校に勤務する保健体育科教員4名を対象とした半構造化インタビュー調査を行う。インタビュー内容は、授業実践の経験がない運動種目を取り扱う際の授業づくりの方法や難しさに関する内容であり、具体的には、⑴回答者に関する内容⑵授業づくりに関する内容⑶授業実践に関する内容である。得られたインタビューデータは質的帰納的に分析した。
4名を対象としたインタビュー調査の分析より、教員歴3年目の教師Aの「初めて取り扱う運動種目では、同僚教員に相談する内容が分からない」という語りから、同僚教員の授業検討の場においても、自身の授業実践の経験が影響することが窺えた。また、教員歴2年の教師Bは、「初めて取り扱う運動種目では、生徒のつまずきが予測できない」と語っており、授業経験がないことで、生徒への指導場面において課題を感じている実態が明らかとなった。さらに、[授業実践の経験がない運動種目]について、教師Aの「発展技や珍しい運動種目では、技能面でも授業づくりに難しさを感じる」という語りから、中学校・高等学校での体育授業の特徴が窺えた。結果の詳細ならびに分析結果については当日説明する。
本研究では、中学校・高等学校に勤務する保健体育科教員4名を対象とした半構造化インタビュー調査を行う。インタビュー内容は、授業実践の経験がない運動種目を取り扱う際の授業づくりの方法や難しさに関する内容であり、具体的には、⑴回答者に関する内容⑵授業づくりに関する内容⑶授業実践に関する内容である。得られたインタビューデータは質的帰納的に分析した。
4名を対象としたインタビュー調査の分析より、教員歴3年目の教師Aの「初めて取り扱う運動種目では、同僚教員に相談する内容が分からない」という語りから、同僚教員の授業検討の場においても、自身の授業実践の経験が影響することが窺えた。また、教員歴2年の教師Bは、「初めて取り扱う運動種目では、生徒のつまずきが予測できない」と語っており、授業経験がないことで、生徒への指導場面において課題を感じている実態が明らかとなった。さらに、[授業実践の経験がない運動種目]について、教師Aの「発展技や珍しい運動種目では、技能面でも授業づくりに難しさを感じる」という語りから、中学校・高等学校での体育授業の特徴が窺えた。結果の詳細ならびに分析結果については当日説明する。
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