講演情報

[11教-口-11]学習指導モデルを適用した大学ダンス授業の適用過程に関する研究スポーツ教育モデルと協同学習モデルを用いて

*安達 詩穂1、大西 祐司2、栗田 昇平3、和田 博史4 (1. 日本女子体育大学、2. びわこ成蹊スポーツ大学、3. 大阪体育大学、4. 育英大学)
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本研究では、ダンス授業に協同学習モデルを併用したスポーツ教育モデルを適用する試みを行った。それが受講者にどのように受け止められ、各モデルの要素とどのように関連していたのかを6名の学習者へのライフライン・インタビューから明らかにすることを研究目的とした。学習者はスポーツ系学科所属の大学3年生26名であった。スポーツ教育モデルの特性であるクライマックスイベント、祭典性、チームの所属、公式試合、記録の保持に即したダンス授業の単元計画を行った。また、Graves&Townsend(1991)のダンス授業にスポーツ教育モデルを適用した報告を参考に、スモールティーチャー、映像ディレクター、インタビュー、アナリストという役割を設定した。初回から最終回まで固定の異種混同の4グループそれぞれに4役を配置し、活動を行った。授業内容としては、前半にフォークダンス、現代的なリズムのダンス、創作ダンスの技術の習得を行い、毎時間創作した「ひと流れの動き」を記録・蓄積し、後半はそれを組み合わせて創作ダンスを仕上げ、観客を招いた発表会を実施するという計画であった。インタビュー調査では、異なる刺激から創作した動きを組み合わせるという創作方法に対する驚きや戸惑いの反応が見られた。他には、個人のパーソナリティによる自身への気づきや、モチベーションの変化とそのきっかけ、役割学習・グループ学習・授業運営・教材・パフォーマンス・発表に対する様々な態度、そして達成感、ダンスイメージの広がり、ダンスの多様性への気づき等の学習効果が観測された。Michael A.graves,J.Scott Townsend(1991)Applyng the Sport Education Curriculum Model to Dance.JOPERD,71(8):50-54.

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