講演情報
[11教-口-18]中学校における協同学習モデルを活用した体育授業の検討社会的スキルの変容に着目して
*池田 航1、荻原 朋子1、村井 梨沙子2 (1. 順天堂大学、2. 東海大学)
日本とOECD(経済協力開発機構)間の政策対話では、2030年に向けた教育のあり方として学校の新たなカリキュラム中に社会的スキルを重視する必要があることなどの意見が出された(教育課程企画特別部会,2015)。社会的スキルを非認知能力としてOECD(2018)では、個人の内面や他者との関係性に深くかかわる力として定義されている。また、現行の中学校学習指導要領に指導内容の一つとして「学びに向かう力、人間性等」が示され、保健体育科では社会的な行動に関わる事項が学習内容として取り上げられている(文部科学省,2017)。そのような中で、体育においては生徒の社会的スキルを高めるための学習指導モデルである協同学習モデル(cooperative Learning)が提案されている。近年では、協同学習モデルを活用した体育授業の実証的研究が、蓄積されている(東海林ら,2017;栗田,2015;松本・近藤,2021)。しかし、江村(2003)によると社会的スキルは1つの単元内で完結するものでなく、その後の学習や生活場面につながる重要なスキルであるため、その変容を長期的に検証する必要がある。
そこで、本研究では、中学校体育授業において、協同学習モデルを取り入れた際の生徒の社会的スキルの変容を明らかにすることを目的とする。
対象は千葉県内のN中学校2年生(4クラス126人)とし、協同学習モデルにおけるジグソー法(Jigsaw,1975)を取り入れたネット型バレーボール単元で授業を14時間程度実施した。収集したデータは、毎時間の形成的授業評価及び、単元前後及び単元後の一定期間後に実施した中学生用社会的スキル尺度(戸ヶ崎ら,1997)である。加えて、授業中の人間関係行動と情意行動を測定するために集団的時間標本観察法(GTS)法により生徒の行動について観察集計を行った。その詳細については、当日発表する。
そこで、本研究では、中学校体育授業において、協同学習モデルを取り入れた際の生徒の社会的スキルの変容を明らかにすることを目的とする。
対象は千葉県内のN中学校2年生(4クラス126人)とし、協同学習モデルにおけるジグソー法(Jigsaw,1975)を取り入れたネット型バレーボール単元で授業を14時間程度実施した。収集したデータは、毎時間の形成的授業評価及び、単元前後及び単元後の一定期間後に実施した中学生用社会的スキル尺度(戸ヶ崎ら,1997)である。加えて、授業中の人間関係行動と情意行動を測定するために集団的時間標本観察法(GTS)法により生徒の行動について観察集計を行った。その詳細については、当日発表する。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
