講演情報

[08測-口-08]ダンス作品鑑賞者の注視に関する研究

*池田 恵子1 (1. 新潟医療福祉大学)
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ダンス作品は、テーマやタイトル、構成、振付、音楽、照明、衣裳、小道具等、多くの要素が複雑に関わり合って創作される。鑑賞者によってさまざまな解釈ができることがダンスの魅力でありながらも、コンクールや公演等で披露した際に、作者が意図した内容が実際に鑑賞者に届いているかどうかを測ることは困難とされている。
 本研究は、ダンス作品を鑑賞している際の各エリアの注視時間について、ダンス熟練者群とダンス非熟練者群との違いを明らかにすることを目的として行った。測定時には、ウェアブル型アイトラッカー Tobii Pro Glasses3(トビーテクノロジー社製)を装着させ、両群に対して同じダンス作品を鑑賞させた。アイトラッカーから抽出した映像のエリア分けを行い、各エリアの注視時間を算出した。その結果、両群における各エリアの注視時間について、有意な差はみられなかった。
 本研究では、1作品のみの分析に留まったが、今後さらに作品構成や振りの質感および強弱の異なるダンス作品を用いて測定し、鑑賞者が注視する点の傾向について整理していく。

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