講演情報
[05バ-口-02]男性棒高跳競技者の重心高に影響するキネマティクスの探索
*風間 未来1 (1. 新潟医療福祉大学大)
棒高跳とは、ポールと呼ばれる長い棒を使って、一定の距離を助走し、ポールの反発力を使ってバーを越え、その高さを競う。これまでの研究では、助走速度や踏切速度、ポールの湾曲率などが棒高跳の跳躍高やパフォーマンスに関係すると述べられている(Gudeljら、2015、武田ほか、2007)。しかしながら、これらの動作分析は、重心のキネマティクスが中心であり、関節運動などの詳細なキネマティクスまでは検討されていない。指導現場において、踏切時の姿勢や、ポール操作の助言は多く、実態に即した動作分析は少ない。本研究では、男性棒高跳競技者の重心高に関係するキネマティクスを探索的に調査することを目的とし、パフォーマンス向上に役立つ知見を得る。屋外陸上競技場にて最大努力で棒高跳の試技を行い、3台のビデオカメラで撮影した。対象者は12名の17~24歳の青年男性とし、研究内容の同意を得たうえで実験を行った。三次元DLT法を用いて、全身25点とポール2点の空間座標を算出した。分析項目として、最終的には重心高を目的変数とし、体幹の傾き具合やリード脚の状態などを説明変数に、重回帰分析または相関分析を行う。現在分析中であり、発表時にはこれらの結果を紹介する。
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