講演情報
[10保-ポ-02]ヘルスリテラシーと保健の知識,感情・価値・期待,活用との関連
*物部 博文1、小浜 明2、砂田 芽衣3 (1. 横浜国立大学、2. 仙台大学、3. 赤坂台中学校)
目的:大学生を対象にヘルスリテラシーと保健の知識,感情・価値・期待,活用との関連について明らかにすることを目的とした。研究方法:2024年4月入学の大学1年生201名を対象に回答および合意の得られた185名(有効回答率92%)を分析対象とした。「保健」に関する問題(以下,知識問題,14項目),感情(3項目),価値(3項目),期待(5項目),「保健」の生活への活用(以下,生活活用,3項目),山本らのヘルスリテラシー尺度等の項目を含む自記式質問紙調査をGoogle formsを用いて実施した。知識問題は,エイズの感染経路,インフルエンザの予防接種,予防3原則,教室の換気,新型コロナウイルスの感染力,手洗いの効果,マスクの効果,「かぜ」,心臓の位置,胸骨圧迫の部位,AEDの役割,乳歯と永久歯,排卵時期,喫煙のストレス軽減効果であり,(公社)日本学校保健会『保健教育推進委員会報告書』や『「授業書」方式による保健の授業』における問題等を引用または参考に作成した。「保健」に関する感情・価値・期待および生活活用については合計点を算出した。ヘルスリテラシー,知識問題,感情,価値,期待,生活活用の各得点間の相関関係(Peason相関係数)を求めた。結果と考察:各項目の平均値±標準偏差は,ヘルスリテラシー133.36±18.52,感情8.42±2.06,価値11.22±1.14,期待15.90±1.49,生活活用8.52±1.71,知識問題8.99±1.78であった。ヘルスリテラシー得点は,感情,価値,期待,生活活用と有意な正の相関関係を示したものの,知識問題とは有意な相関関係が認められなかった。知識問題と有意な相関関係が認められた項目は,生活活用のみであった。
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