講演情報

[04生-ポ-04]スパルタンレースに参加する選手の体力の検討

*吉村 真美1、瀧本 未来2 (1. 豊田工業大学、2. 鈴鹿医療科学大学)
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スパルタンレースは世界40か国・年間170レースが開催されている世界最大級の障害物レースと言われている。開催場所によっては障害物をクリアするだけでなく坂を上ったり下ったりしないといけないため全身の筋力や持久力も必要となってくる。そこで本研究はスパルタンレース新潟大会に出場する一般男性の体力について検討した。被験者はスパルタンレース新潟大会のビーストに出場した男性9名とした。身体組成は身長、体重、体脂肪量、筋肉量、BMIの測定を行った。筋力は等速性脚筋力計を用いて異なる2つの角速度で左右の肩関節、肘関節、股関節、膝関節、足関節の伸展・屈曲を測定した。最大無酸素パワーはそれぞれ異なる3つの負荷で5~10秒間全力で腕クランキングテストおよび脚ペダリングテストを行った。30秒パワーはそれぞれ1つの負荷で30秒間の腕クランキングおよび脚ペダリングを全力で行わせた。ジャンプは腕振りあり(CMJA)と腕振りなしのカウンタームーブメントジャンプ(CMJ)を測定した。また20mシャトルラン、5分間バーピーも測定し、レース後には各被験者の障害物の成功数を記録した。結果として身長は172.9±4.8cm、体重は63.9±7.1kg、BMIは21.4±2.3、体脂肪率は14.3±4.1%、筋肉量は51.9±5.3kgであった。CMJAは46.2±7.1cm、CMJは39.7±7.0cm、5分間バーピーは71±9回、20mシャトルランは109±13回であった。筋力、腕および脚の最大パワー、30秒パワーの結果はポスターに記載している。大会では壁を越えたり、重い物を持って運んだりするような障害物もあり、特に雲梯のようにぶら下がって移動する障害物の成功率が低いことから自重系種目を強化することがより多くの障害物の成功に関する重要な要素の1つと考えられる。今後は障害物の成功数と体力の関係についても検討を行う。

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