講演情報
[04生-ポ-06]鍛錬者と非鍛錬者における上肢ウェイトトレーニング後の筋痛の強度の比較
*李 忠林1、山田 孝禎2、武 可3 (1. 井岡山大学、2. 福井大学、3. 福井工業大学)
【背景】筋痛は、トレーニングの持続性と効率的な成果を得る上で重要な要素である。非鍛錬者は筋痛に対処できず、トレーニングから離脱するケースが報告されている。【目的】本研究では,上肢ウェイトトレーニング後の筋痛の強度における鍛錬者と非鍛錬者の比較を行うことを目的とした.【方法】健康な男子学生10名のうち,途中で離脱した1名を除く9人を非鍛錬者群とし,週5日以上普段からトレーニングを実施している男子学生10名を鍛錬者群として実験を行った.全対象者の利き手側の上腕二頭筋群に対し以下の手順にて運動負荷条件を実施した.まず,被験者の最大挙上重量(1 RM )を測定し,1 RM の85%に相当する重量のダンベルを肘屈曲位から肘伸展位までコンセントレーション・カールを実施した.1セットあたりの目標レップ数は6回とし,最大6セット実施した.ただし,途中で継続が困難になった場合は,可能な限り実施できた最大限のセット数までとした.セット間の休息時間の長さは3分間に設定した.【結果】運動直後から96時間後までの上腕二頭筋の筋痛の程度は意な交互作用が認められた.多重比較検定の結果,運動直後の筋痛の程度は,鍛錬群と非鍛錬群の間に有意差が認められ,鍛錬群の方が痛みは大きかった.また,鍛錬群の筋痛の程度は,96時間後が運動直後および24時間後,48時間後よりも有意に低下し,運動直後にピークに達したのに対し,非鍛錬者条件の筋痛の程度は,24時間後~72時間後が運動直後よりも有意に高く,96時間後は24時間後および48時間後よりも有意に低かった.【結論】上肢ウェイトトレーニング後,運動直後の急性的な筋痛の強度は,鍛錬者が非鍛錬者よりも高い.一方,24 時間後のDOMSの強度は、鍛錬者の方が非鍛錬者よりも低いと判断した.
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