講演情報

[11教-ポ-12]小学生を対象とした側方倒立回転の指導プログラムに関する研究体操競技経験のない小学校教員が指導できる指導プログラム

*黒田 栄彦1 (1. 宮城県大郷町立大郷小学校)
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非日常的な動きを運動特性におく器械運動の学習において、「腰が上がり両腕で身体を支持した側転」の指導は、体操競技経験をもたない教員にとって難しい指導の一つといえる。実際の側転指導においても、腰が上がる状態にまで至らないことがほとんどである。この問題を解決するため、先行研究を通して、既存の側転の指導法の調査、分類を行った。すると、森井(2017)の「倒立から背中側に倒れる動きを活用した指導法」に、既存の側転指導の課題を克服する可能性を見出すことができた。しかし、森井の指導法は大学生を対象としたものであり、幇助がある状態でも倒立ができることが前提とされていた。これを小学生への指導として可能にするために、倒立の練習に向けて小学校低学年から取り組む教材「カエルの足打ち」に着目した。そこで、本研究は、体操競技経験のない小学校教員が「腰が上がり両腕で身体を支持した側転」を、安全、確実に指導することを可能とする「倒立から背中側に倒れる動き(バタンQ)を活用した指導法」と「カエルの足打ち」に着目した指導プログラムを作成し、実験授業により検証することを目的とする。上記指導プログラムを基に、筆者が研究当時勤務していた小学校4年生28名(男子14名、女子14名)を対象に、体操競技経験のない教員によって実験授業を実施した。実験授業の結果、実験授業前の達成者9名/28名(達成率32%)に対し、実験授業後は、達成者23名/28名(達成率82%)となった。本研究の結果から、「腰が上がり両腕で身体を支持した側転」を習得するための中核的な技術は、「脇を180°に開き、手の間を見続けながら、両腕で身体を支持し続ける逆位姿勢」であることが明らかとなった。また、上記で述べた技術を「進行方向に対して、手を真横に90°曲げて着く側転の着手」から、実施できるようにすることも重要であることが明らかとなった。

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