講演情報

[11教-ポ-13]倒立指導における注意の焦点づけの違いが姿勢変化および運動感覚に及ぼす影響肩甲骨操作に着目して

*熊谷 慎太郎1 (1. 岐阜聖徳学園大学)
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【目的】本研究では、肩甲骨操作に着目した倒立指導において、注意の焦点づけの違いが姿勢変化および運動感覚に及ぼす影響を検討した。【方法】保健体育を専攻する大学生15名を対象とした。身体特徴点に反射マーカーを調布し、「指示なし」「内的焦点指示(Int.条件)」「外的焦点指示(Ext.条件)」の3条件で2回ずつ験者による幇助下で倒立を行わせ、その様子をデジタルビデオカメラで記録した。Visual Analogue Scale(VAS)を用いて各条件における倒立時の主観的運動感覚を調査するとともに、Int.条件とExt.条件の倒立実施時における身体意識について自由記述のアンケート調査を行った。姿勢変化とVASの検証には反復測定分散分析を用い、自由記述データはテキストマイニングによって分析した。【結果・考察】Int.条件ではExt.条件より肩角度が有意に増大し(p=.010, d=0.333)、肩部がより直線的な姿勢に近づいた。一方、Ext条件では「指示なし」と比較して体幹角度が有意に増大し(p=.003, d=-0.539)、体幹の反りが強調された。以上より、本研究の条件下では内的焦点指示が倒立姿勢の向上に有効にであったことが示唆された。自由記述ではInt.条件における身体意識として「肩」という語の出現が最多であったが、Ext.条件では「指」が最多であった。Ext.条件では床面に接する指に意識が向き、肩甲骨周辺の効果的な身体操作が導かれず、体幹部の姿勢改善につながらなかった可能性が示唆された。肩甲骨の外転および挙上という非日常的な運動パターンにおいては、まず身体操作の具体的な理解につながる内的焦点指示が効果的であることが示唆される。

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