講演情報

[11教-ポ-42]身体を動かす「きっかけ」をつくる運動が苦手・嫌いな生徒への実践的アプローチ

*小河 佑亮1,2 (1. 熊本大学、2. 教育学部)
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全国の新体力テストの結果では「子どもの体力低下」が指摘されているが、その背景には単なる全体的な低下だけでなく、「体力の二極化」による平均値の低下があると考えられる。学習指導要領においても「運動に興味をもち活発に運動する者と、そうでない者に二極化している」と示されており、体力と運動意欲の二極化が重要な課題となっている。
 中学校保健体育科の目標は、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育てることである。この視点からも、体力や運動意欲の低い生徒へのアプローチは不可欠である。しかし、これまでの体力向上の取組は全体を対象とするものが多く、運動が苦手で意欲の低い生徒に焦点を当てた実践は十分とは言えなかった。
 そこで本研究では、運動が苦手・嫌いな生徒に対して、身体を動かす「きっかけ」をつくることを目的とした。具体的には、運動に対する心理的ハードルを下げ、学校生活の中で身体活動量を増やすことを通して、身体を動かす楽しさや心地よさに気づかせることを目指した。その際、環境や提示方法を工夫することで生徒が自ら望ましい行動を選択しやすくする「ナッジ理論」の考え方を活用した。
 本発表では、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」の推奨身体活動量を踏まえた実態調査をもとに、身体活動量の少ない生徒の特徴を分析するとともに、「万歩計」を活用した取組について報告する。

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