講演情報
[会員企画10-2]日々変動するVitalityを反映する指標としての握力評価の可能性
*田上 友季也1 (1. 医薬基盤・健康・栄養研究所)
<演者略歴>
博士(スポーツ健康科学)。現在は医薬基盤・健康・栄養研究所の臨床栄養研究センター研究員として、エネルギー代謝に関する研究に従事している。併せて、自身の研究テーマとして、心拍や筋発揮の「揺らぎ」に着目して、身体的・心理的健康との関連や健康支援への応用に関する研究に取り組んでいる。
博士(スポーツ健康科学)。現在は医薬基盤・健康・栄養研究所の臨床栄養研究センター研究員として、エネルギー代謝に関する研究に従事している。併せて、自身の研究テーマとして、心拍や筋発揮の「揺らぎ」に着目して、身体的・心理的健康との関連や健康支援への応用に関する研究に取り組んでいる。
世界保健機関(WHO)のワーキンググループは、2022年のLancet Healthy Longevityにおいて、「Vitalityは複数の生理学的システム間の相互作用によって生じる生理学的状態」とし、エネルギー・代謝、神経筋機能、および免疫・ストレス応答に反映されるものとしている。それぞれの属性には、いくつかの有力な候補指標が挙げられている。例えば、「握力」は神経筋機能を反映する有力な候補指標の一つである。握力はヨーロッパやアジアにおけるサルコペニアの診断基準に用いられるなど、加齢に伴う長期的な筋力の変化を反映する重要な評価指標として位置づけられており、生物学的加齢に関連したVitalityの経時的な変化を反映する可能性がある。
一方で、握力はうつ病や不安症との関連も報告されており、心理状態がライフコースにおける握力の変化に関連する一要因である可能性が示唆されている。握力と心理状態との関係を検討した研究の多くは、比較的重度な症状、特にうつ病や不安症を対象としている。しかし、心理状態は日常生活における様々な出来事に対して、不安や恐怖、悲しみ、楽しみ、気力に満ちた状態など、その日、あるいはその瞬間で変動することが予想できる。そこで、我々はVitalityの候補指標である握力が日々の心理状態とも関連するという仮説のもと、一般市民を対象に検証を進めてきた。これまでの我々の研究において、握力は日々変動していることを確認しており、その変動はその日の心理状態に関連していることを示唆する知見が得られている。このことは、Vitalityが生物学的加齢に関連して中・長期的に変化するだけでなく、心理状態によっても日々変動することを示唆している。
本シンポジウムでは、Vitalityを反映する候補指標としての握力に着目し、日々の心理状態との関連について、我々の知見を紹介し、日々変動するVitalityをどのように評価し、可視化できるのかを議論したい。
一方で、握力はうつ病や不安症との関連も報告されており、心理状態がライフコースにおける握力の変化に関連する一要因である可能性が示唆されている。握力と心理状態との関係を検討した研究の多くは、比較的重度な症状、特にうつ病や不安症を対象としている。しかし、心理状態は日常生活における様々な出来事に対して、不安や恐怖、悲しみ、楽しみ、気力に満ちた状態など、その日、あるいはその瞬間で変動することが予想できる。そこで、我々はVitalityの候補指標である握力が日々の心理状態とも関連するという仮説のもと、一般市民を対象に検証を進めてきた。これまでの我々の研究において、握力は日々変動していることを確認しており、その変動はその日の心理状態に関連していることを示唆する知見が得られている。このことは、Vitalityが生物学的加齢に関連して中・長期的に変化するだけでなく、心理状態によっても日々変動することを示唆している。
本シンポジウムでは、Vitalityを反映する候補指標としての握力に着目し、日々の心理状態との関連について、我々の知見を紹介し、日々変動するVitalityをどのように評価し、可視化できるのかを議論したい。
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