講演情報
[競技スポーツ-SB-2]スポーツにおける持続可能性を問い直す気候変動時代における競技スポーツの社会的責任
*大津 克哉1 (1. 東海大学)
<演者略歴>
東海大学体育学部准教授。専門は体育・スポーツ哲学、スポーツ倫理学、オリンピック研究。日本オリンピック委員会(JOC)サステナビリティ専門部会副部会長を務め、スポーツ組織における持続可能性と環境倫理に関する研究・実践に取り組んでいる。
東海大学体育学部准教授。専門は体育・スポーツ哲学、スポーツ倫理学、オリンピック研究。日本オリンピック委員会(JOC)サステナビリティ専門部会副部会長を務め、スポーツ組織における持続可能性と環境倫理に関する研究・実践に取り組んでいる。
近年、気候変動や環境問題の深刻化を背景として、スポーツ界においても「持続可能性」への対応が重要課題となっている。猛暑による大会運営への影響や、積雪不足による冬季競技環境の変化など、気候変動はスポーツ実践そのものに直接的な影響を及ぼし始めている。実際に、競技日程や開催地の変更、熱中症対策の強化など、競技現場は従来とは異なる対応を迫られている。こうした状況を受け、国際オリンピック委員会(IOC)は持続可能性をオリンピック・ムーブメントの中心課題として位置づけ、日本オリンピック委員会(JOC)や各競技団体においても環境配慮型の取り組みが進められている。しかし、その多くは省エネルギーやリサイクル活動等の実践的対応に留まり、「なぜスポーツ界が環境問題に向き合う必要があるのか」という倫理的根拠は十分に議論されているとは言い難い。
本発表では、体育・スポーツ哲学の立場から、スポーツにおける持続可能性概念を環境倫理学の視点から再検討する。特に、ドイツの哲学者ルートヴィヒ・ジープの持続可能性論を手がかりとして、「将来世代への責任」という時間的視点と、「自然循環の維持と回復」という内容的視点から、スポーツ組織や競技スポーツのあり方を捉え直す。その上で、スポーツにおける環境対応を、単なる環境負荷低減の問題ではなく、スポーツの価値や社会的責任と結びついた規範的課題として位置づける必要性を考察する。
本発表では、体育・スポーツ哲学の立場から、スポーツにおける持続可能性概念を環境倫理学の視点から再検討する。特に、ドイツの哲学者ルートヴィヒ・ジープの持続可能性論を手がかりとして、「将来世代への責任」という時間的視点と、「自然循環の維持と回復」という内容的視点から、スポーツ組織や競技スポーツのあり方を捉え直す。その上で、スポーツにおける環境対応を、単なる環境負荷低減の問題ではなく、スポーツの価値や社会的責任と結びついた規範的課題として位置づける必要性を考察する。
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