講演情報
[生涯スポーツ-SA-1]指導者の認識と生徒の実態とのギャップ中学校期の体育授業・部活動は生涯にわたるスポーツ参加につながっているのか
*奥山 隆敏1 (1. 札幌市立中の島中学校)
<演者略歴>
北海道教育大学岩見沢校卒業。札幌市立札苗北中学校、札幌市立中の島中学校において保健体育科教諭として勤務。現在、北海道教育大学大学院教育学研究科・高度教職実践専攻(教職大学院)に在学中。札幌市教育研究推進事業全市保健体育科研究部長、札幌地区バスケットボール協会U15部会部会長。
北海道教育大学岩見沢校卒業。札幌市立札苗北中学校、札幌市立中の島中学校において保健体育科教諭として勤務。現在、北海道教育大学大学院教育学研究科・高度教職実践専攻(教職大学院)に在学中。札幌市教育研究推進事業全市保健体育科研究部長、札幌地区バスケットボール協会U15部会部会長。
中学校期は、生涯にわたるスポーツ参加の基盤形成において重要な時期である。一方で、体育授業や部活動における経験をきっかけとして、運動やスポーツから距離を置く生徒の姿を目にすることも少なくない。しかし、こうした状況については、生徒個人の意欲や能力の問題として語られる場面も少なくなく、生徒の経験に影響を及ぼす指導者との関係から十分に検討されてきたとは言い難い。
筆者は、中学校現場における体育授業や部活動指導を通して、「できること」が価値として強調されやすい場面や、失敗が他者から見られる環境の中で、苦手意識や不安感を抱える生徒が少なくないと感じてきた。特に体育授業では、技能習得型の指導に偏ることで、一部の生徒にとっては技術的な困難さに加え、身体的・心理的な負担が強まり、「無理」「できない」という感覚につながる場合もある。また、専門性が高い指導者ほど、内容の簡易化や生徒の実態に応じた調整に難しさを感じる場合もある。さらに、部活動改革が進む現在、学校教員、外部指導者、クラブチームの指導者など、多様な立場の指導者が関わる中で、価値観や育成観の差異に生徒が戸惑い、競技継続に消極的になる姿もみられる。
筆者が実施した体育授業中のコミュニケーションと学校生活スキルに関する探索的調査では、教師からはコミュニケーションが活発に見える生徒であっても、本人は学校生活への適応感を十分に得られていない可能性が示唆された。特に女子生徒においては、外から見える様子と本人の実感との間にズレがみられた。本発表では、これらの現場経験および教育実践研究を踏まえ、指導者側が「うまくいっている」と捉えている実践と、生徒自身が感じている実態との間にどのようなギャップが存在しているのかを検討する。また、そのギャップが、体育・スポーツへの参加継続や生涯にわたるスポーツ参加にどのような影響を及ぼしているのかについて考察したい。
筆者は、中学校現場における体育授業や部活動指導を通して、「できること」が価値として強調されやすい場面や、失敗が他者から見られる環境の中で、苦手意識や不安感を抱える生徒が少なくないと感じてきた。特に体育授業では、技能習得型の指導に偏ることで、一部の生徒にとっては技術的な困難さに加え、身体的・心理的な負担が強まり、「無理」「できない」という感覚につながる場合もある。また、専門性が高い指導者ほど、内容の簡易化や生徒の実態に応じた調整に難しさを感じる場合もある。さらに、部活動改革が進む現在、学校教員、外部指導者、クラブチームの指導者など、多様な立場の指導者が関わる中で、価値観や育成観の差異に生徒が戸惑い、競技継続に消極的になる姿もみられる。
筆者が実施した体育授業中のコミュニケーションと学校生活スキルに関する探索的調査では、教師からはコミュニケーションが活発に見える生徒であっても、本人は学校生活への適応感を十分に得られていない可能性が示唆された。特に女子生徒においては、外から見える様子と本人の実感との間にズレがみられた。本発表では、これらの現場経験および教育実践研究を踏まえ、指導者側が「うまくいっている」と捉えている実践と、生徒自身が感じている実態との間にどのようなギャップが存在しているのかを検討する。また、そのギャップが、体育・スポーツへの参加継続や生涯にわたるスポーツ参加にどのような影響を及ぼしているのかについて考察したい。
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