セッション詳細
[S-2]シンポジウム 2 医療者が支えるヘルスリテラシーの向上 -正しい情報への伴走者としての役割
2025年11月8日(土) 10:40 〜 12:10
第1会場
座長:北村 温美(大阪大学医学部附属病院 中央クオリティマネジメント部)
企画:患者・市民参画推進委員会
現代社会は、医療に関する情報に容易にアクセスできる。同時に、ソーシャルメディアを通じて誰もが容易に情報発信者になることができる。溢れる情報の中には、偏った意見のものや、正しくないが読み手の心に訴えかける書きぶり・見せ方の情報も含まれるが、不安があると誤情報に誘導されやすくなるという報告もある。こうした情報過多の時代に、病気の診断を受けた人や闘病中の患者・家族が正しい情報を分別する力は、ますます重要になっている。本シンポジウムでは、科学的根拠に基づく論文を見極める力の養い方、各種メディアからの情報の解釈の仕方、また病を持つ人の心理と情報検索行動の特徴等について理解することで、医療者自身が正しい情報を分別し、患者、家族の感情に寄り添って正しい情報をどのように伝えればよいかを、多角的に学習する。これにより、相互理解に基づいた治療法選択、正しい行動の選択が可能となるとともに、患者、市民が医療の複雑さを理解することにもつながりうると考えられる。
[S-2-1]医療者が医学的に正しい情報を見極めるために
○渡邊 清高1,2,3 (1.帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科, 2.メディアドクター研究会, 3.一般社団法人在宅がん療養財団)
[S-2-2]がん患者の医療情報収集心理を理解して伝えるために:患者と薬剤師の視点から
○野村 洋介 (和歌山県立医科大学大学院 医学薬学総合研究科 社会・薬局薬学研究室)
[S-2-3]患者の情報収集行動と治療選択:医療者はどのように関わるべきか
○大野 智 (島根大学医学部附属病院臨床研究センター)
