セッション詳細

[S-8]シンポジウム 8 医療者と法曹による臨床倫理相談事例の検討 -家族による「代諾」問題に挑む-

2025年11月9日(日) 8:30 〜 10:00
第6会場
座長:中村 信太朗(弁護士法人大江橋法律事務所)
家族の範囲が拡大していく社会の変化や身寄りのない高齢者の増加によって、医療現場では患者本人による意思決定の問題は増加の一途を辿っています。本企画では、臨床倫理相談事例を題材にして、家族による「代諾」問題に関し、医療安全管理者・医師兼弁護士・企業法務弁護士の三者間で法的問題点や患者本人の意思推定プロセスにおける留意点について議論します。医療安全管理業務に精通する医療者からは、医療現場での実態や医療安全管理者の悩みを紹介します。医療法務に注力する弁護士チームからは、なぜ家族による代諾が問題になるのかについて基礎から解説します。家族による「代諾」問題への対応に関して、各医療機関において、どのような体制を構築・運用すべきか、何が障壁になるのか、役立つ思考の枠組みはあるのかという点を検討するとともに、医療安全・臨床倫理分野に弁護士が参加することの可能性を示します。

[S-8-1]家族が患者の代わりに治療方針について「承諾する」ことは適切なのか

松村 由美 (京都大学医学部附属病院 医療安全管理部)

[S-8-2]認知症の人の意思決定支援と医療同意能力評価:『代諾』に依存しない実践のために

成本 迅 (京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学)

[S-8-3]家族等による代諾の法的問題点と現場での対応方法

山本 龍太朗1, 中村 信太朗2 (1.弁護士法人大江橋法律事務所, 2.弁護士法人大江橋法律事務所)