セッション詳細
[PD-20]パネルディスカッション 20 画像診断報告書未読問題を整理する ーーー そろそろ標準化しませんか ーーー
2025年11月8日(土) 10:40 〜 12:10
第8会場
座長:対馬 義人(群馬大学大学院医学系研究科 放射線診断核医学), 田中 和美(群馬大学大学院医学系研究科 医療の質・安全学)
担当医が画像診断報告書の参照を怠ったり、その内容が適切に伝達されない等によって、患者に不利益を生ずる例が依然として報告されている。様々な対策が考案され、その効果についての報告も多い。対策は大きく分けて、電子カルテによるアラートシステムの構築と、放射線科医が高リスク報告書にフラグを付与することによる管理に分類されるようである。前者はシステム上で完結しうるが、単なる開封チェックでは、その後の対応の適切性は不明のままであり、また必然的に警告疲労の危険性をはらんでいる。後者は一部の報告書のみに注目するものだが、人的負担が生じる。いずれの方法にも一長一短あり、おそらく両者の併用が必要であろう。このパネルディスカッションでは、未読が生じる背景から始まり、その影響、対策などについて、情報の送り手である放射線科医を含めて多方面から論議し、対策の方向性と安全システム構築の標準化を目指す。
[PD-20-1]画像診断報告書未読が生ずる構造的問題 ―――放射線科医の立場から―――
○飯田 茂晴 (新京都南病院)
[PD-20-2]日本学術会議臨床医学委員会放射線・臨床検査分科会からの提言
○井上 優介 (駒澤大学医療健康科学部診療放射線技術科学科)
[PD-20-3]画像診断報告書未読問題における医療情報システムの活用
○滝沢 牧子 (埼玉医科大学総合医療センター 医療安全管理学)
[PD-20-4]群馬大学附属病院Star Search ~実行によって何が変わったのか。そしてその次の問題とは~
○平澤 裕美1, 大石 裕子2, 田中 和美2, 対馬 義人1,3 (1.群馬大学医学部附属病院 放射線部, 2.群馬大学医学部付属病院 医療の質・安全管理部, 3.群馬大学医学部付属病院 放射線診断核医学科)
