セッション詳細

[PD-24]パネルディスカッション 24 医薬品、医療機器の識別コードとデータ活用の可能性を探る -取り間違いの防止の先にある真のバーコード活用と医療安全-

2025年11月9日(日) 10:10 〜 11:40
第3会場
座長:落合 慈之(東京医療保健大学), 水本 一弘(滋慶医療科学大学大学院 医療管理学研究科 医療安全管理学専攻)
医療機関では様々なコードが用いられる。政府が推し進める医療DXにおいて、コードの標準化が進められているが、コードは一医療機関内だけで用いるものではなく、政府と医療機関、あるいは医療機関での相互利用やデータ連携を念頭において標準化する必要がある。この点、幸運なことに、わが国では政府と産業界が一体になって進めてきた施策により、医療用医薬品と医療機器等に対しては、すでに国際標準であるGS1(ジーエスワン)のコード附番とバーコード表示が行われている現状がある。さらに現在、このコード情報を登録するための国家的なデータベースの在り方も検討されている。
 多くの医療機関において、製品の受発注、納品管理、医療現場での取り違え防止などにこの標準コードが利用されてはいるが、一方で、目視による確認や手書きによる記録を行っている施設が未だ多いのも現状である。本セッションでは標準コードとバーコード利用の意義を改めて述べるとともに、取り違えや記録の簡便さの先にあるコードの高次活用に関する事例とそれにより得られる様々な可能性について議論したい。

[PD-24-1]医療製品のバーコード表示とデータ登録の推進

南 亮介 (厚生労働省医薬局医薬安全対策課)

[PD-24-2]医療用医薬品における情報活用の現状と課題 -“正しく使う”から“活かす”へ -

池田 和之 (奈良県立医科大学附属病院)

[PD-24-3]医療機関におけるGS1バーコードの活用

八瀬 文克, 村山 陸, 松村 悠希, 齋藤 竜一, 小島 健, 水野 友絵, 篠田 悟 (愛知県がんセンター医療安全管理部医療機器管理室)

[PD-24-4]医療製品のトレーサビリティへの展望と課題 ~データに基づくコスト・ベネフィット分析~

新井 洋司 (一般社団法人 医療トレーサビリティ推進協議会)