セッション詳細
[PD-25]パネルディスカッション 25 多職種連携で取り組む持続可能なポリファーマシー対策 ~薬物関連問題の解消と医療の質向上に向けて~
2025年11月9日(日) 13:20 〜 14:50
第3会場
座長:渡邉 幸子(医療法人社団哺育会 白岡中央総合病院), 武藤 浩司(新潟市民病院 薬剤部)
高齢者の多剤併用(ポリファーマシー)は、薬物有害事象や転倒・ADL低下のリスクを高め、重複投与や相互作用、服薬アドヒアランス低下の要因となる。向精神薬は通常量でも過鎮静やふらつきのリスクがあり、身体機能低下や転倒につながる可能性がある。また、服薬錠数や回数の多さは与薬忘れや飲み忘れを引き起こし、医療安全対策にも限界がある。本パネルディスカッションでは、医師・看護師・薬剤師が連携して取り組んだ事例として、服薬回数や剤形の見直しによる服薬簡素化、向精神薬・リハビリテーション薬剤を含む薬物療法の最適化の取り組みを取り上げる。ポリファーマシー対策は単なる処方見直しにとどまらず、多職種による情報共有と連携が不可欠である。これらを通じて、薬物有害事象リスクの低減、看護業務負担の軽減、在宅療養を見据えた継続的な薬物管理の質向上を目指し、参加者と議論を深めたい。
[PD-25-1]持続可能なポリファーマシー対策 ~服薬簡素化と多職種連携~
○竹屋 泰 (大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻老年看護学教室)
[PD-25-2]安全に視点を置いた向精神薬のポリファーマシー対策
○別所 千枝 (JA広島厚生連 尾道総合病院)
[PD-25-3]多職種ポリファーマシー委員会による転倒転落防止への期待 ~リハ薬剤の視点~
○中道 真理子 (原土井病院 薬剤部)
[PD-25-4]知的障がい者施設における、ポリファーマシーの現状と問題点
○上野 正文 (神奈川県立中井やまゆり園)
