セッション詳細
[PD-35]パネルディスカッション 35 Less, but Better -よりよい医療をより安く ~高価値医療をめざして
2025年11月9日(日) 13:20 〜 14:50
第7会場
座長:小泉 俊三(東光会 総合医学研究所/Choosing Wisely Japan), 北澤 京子(医療ジャーナリスト/Choosing Wisely Japan)
人口の高齢化がさらに進み、医療技術が進歩することによって、医療費は今後さらに増加することが見込まれている。しかし、医療費を賄うために国民の税金や社会保険料負担が増えすぎることは国民皆保険制度の持続可能性にかかわる。
政治の世界では、医療費を4兆円引き下げる提案がなされている。とはいえ、やみくもに医療費を引き下げた結果、医療の質が下がっては本末転倒である。
Choosing Wisely(賢明な選択)は、かかる費用に対して患者が得られる利益が相対的に少ない低価値医療を見直す国際的なキャンペーンである。ある試算によれば、患者に利益をまったくもたらさない無価値な医療(例、ウイルス性の感冒に対する抗菌薬の使用)を公的医療保険から外すことにより、9500億円~1.2兆円の医療費削減効果が期待されるという。
本シンポジウムでは、Choosing Wiselyは、医療費を削減し、同時に医療の質を下げるどころか、かえって上げられる「Less, but Better」の取り組みであることを各演者の専門領域において示し、医療者が自ら賢明な選択をしやすくする方策を展望する。
政治の世界では、医療費を4兆円引き下げる提案がなされている。とはいえ、やみくもに医療費を引き下げた結果、医療の質が下がっては本末転倒である。
Choosing Wisely(賢明な選択)は、かかる費用に対して患者が得られる利益が相対的に少ない低価値医療を見直す国際的なキャンペーンである。ある試算によれば、患者に利益をまったくもたらさない無価値な医療(例、ウイルス性の感冒に対する抗菌薬の使用)を公的医療保険から外すことにより、9500億円~1.2兆円の医療費削減効果が期待されるという。
本シンポジウムでは、Choosing Wiselyは、医療費を削減し、同時に医療の質を下げるどころか、かえって上げられる「Less, but Better」の取り組みであることを各演者の専門領域において示し、医療者が自ら賢明な選択をしやすくする方策を展望する。
[PD-35-1]大規模データからみた我が国のLow-Value Careの現状と対策
○宮脇 敦士 (筑波大学医学医療系 社会医学研究グループ 公共健康政策分野)
[PD-35-2]薬剤耐性(AMR)アクションプランの進捗状況
○大曲 貴夫 (国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター 国際感染症センター)
[PD-35-3]Micro, Meso, Macroレベルからみた我が国の医療の質と医学教育の現状
○和足 孝之 (京都大学医学部附属病院 総合臨床教育・研修センター)
