セッション詳細

[PD-37]パネルディスカッション 37 手術の医療の質・安全を系統的に考え・学ぶ ~安全管理部門と現場の協働~

2025年11月9日(日) 10:10 〜 11:40
第8会場
座長:錦織 達人(京都市立病院 総合外科), 池本 哲也(徳島大学病院 安全管理部)
手術は医療事故調査制度において群を抜いて多い予期せぬ死亡の原因である。医療安全管理部門は手術に関連する重篤な合併症が発生すると、それに応じた原因分析を行い、新たなマニュアルを作成することが多い。一人の外科医の視点に立つと、手術死亡といった重篤な合併症を経験することは多くない。死亡や重篤な合併症の対策は日常臨床で行うには過剰になることがあり、手術領域の医療の質を改善し、安全性を向上させ、個々の外科医や診療科での安全文化の醸成に寄与しない可能性もある。

手術を担当する診療科医師は、手術手技とともに手術件数、手術時間、術後合併症発生割合、患者QOL等には興味を持つ傾向にある。医療の質を向上させたいという意識は共通しており、両者が協力できる素地は大きい。

本セッションでは、医療安全管理者、診療科医師が考える「手術の安全」の違いを明らかにする。そして、手術領域の医療の質を評価し、改善させるシステムの構築や、死亡事故といった重篤な合併症への対策をどうやって個々の外科医と医療安全管理部門が協働できるのかについて検討を行いたい。

[PD-37-1]若手外科医が目指す手術と行っている取り組みの実際

影山 悠1, 錦織 達人1, 奥田 雄紀浩1, 玉置 信行1, 森 友彦1, 上 和広1, 松尾 宏一1,2, 秦 浩一郎1, 岡野 創造2 (1.京都市立病院 総合外科, 2.京都市立病院 医療安全部)

[PD-37-2]手術の安全を系統的に考え実践する

錦織 達人, 松尾 宏一, 秦 浩一郎 (京都市立病院 外科)

[PD-37-3]手術を行う医師にとっての医療安全とは:医療安全管理者の視点

後 信 (九州大学病院/公益財団法人日本医療機能評価機構)

[PD-37-4]医療の質と外科手術

工藤 篤 (東京科学大学大学院 医療安全管理学分野)

[PD-37-5]外科医と安全管理者との真の協働とは

近本 亮, 立津 央, 北島 ちひろ, 大島 木綿子, 境田 智子, 宮本 晋治, 山下 大輔, 今村 裕子 (熊本大学病院 医療の質・安全管理部)